2006 12.04 Mon 雜記 ＣＡＴＥＧＯＲＹ ：樹

 

 

 

御契約申す条々の事

一、以後に於て相違無く、長久に御扶助を得、奉公申すべき事

一、此くの如く申し合わせ候上者、御方我等御間之儀に付而、万一人何かと申す子細候はば、仰せの如く直に御尋ねあり、又たづね申し、互にきやくしん申すま敷事

一、当御洞に於て、拙者若気にて何方へも自然無理を申し候ずる時は、御異見に預かり候べく候、それをも承引申さず候はば、か樣に申し合わせ候筋目を御ちがへ候べく候、又御方樣人にむりを仰せられ候者、恐れ乍らこうさい申すべく候事

一、御当家之趣、然るべく御座候樣に申し合わせ、興元樣へ別義無く奉公忠節をいたし、御奉公召さるべく候、此の上者かりそめの事共、太郎殿樣へ御ふそく御座候はば、一向取あい申すま敷候、又我等少しも如在緩怠候ずる時は、一向御同心有るべからず候事

一、其外之儀者、大小事共に奉公申し、ひとへに御扶持を得べく候事、此の旨聊も偽り候はば、梵天帝釈．四大天王、殊に者八幡大菩薩別して者厳嶋大明神．天満大自在天神の御罰を罷り　蒙るべき者也、仍て起請文件の如し

永正十年
　　　　三月十九日　　　　　　　　　　　　　　　　元就御判
　　　　　　　志道大藏少輔殿